地元の人に愛され、長く続いている会社には、ある共通点があります。 特別な技術や大きな資本がなくても、地域で確実に選ばれている会社たちは、「地域密着」という姿勢を大切にしているのです。
この記事では、山口県周南市で地域メディア「Tokuyamap(トクヤマップ)」を運営する株式会社まちあい徳山が見てきた、“地元に選ばれる会社”に共通する5つの成功法則をご紹介します。
商売の原点に立ち返り、地域に根ざしたマーケティングを学びたい方には必見の内容です。
法則1:まずは「顔を出す」こと。リアルな接点が信頼をつくる
SNSよりも「こんにちは」の一言
インターネットが普及した今でも、地域で選ばれる会社の多くは、まず人と人とのつながりを大切にしています。
たとえば、毎朝の挨拶、イベントへの出店、商店街の清掃活動への参加など。「顔を見せる」ことで、地域の人からの信頼を得ています。

小さな行動の積み重ねが、信頼という大きな価値になるのです。
実例:まちあい徳山 協賛企業の成功ケース

株式会社まちあい徳山が携わっている周南市の小学生向けイベント『こどもっちゃ!』では、市内の企業を中心に多くの地域企業がおしごと体験ブースの出店にご協力いただいております。
各企業ブースでは、企業の従業員の皆さんが子供達や保護者の皆さんとコミュニケーションをとり、地域の子育て世代からの認知・信頼関係を築いています。
法則2:地元の言葉を大切に 伝え方を地域に合わせる
地元の言葉で“共感”を得る
選ばれる会社は、広告の中でも、店頭の貼り紙でも、地域に住む人の言葉で語りかけています。
例えば、標準語の「お得情報」ではなく、「ちょっとええ話」や「今だけのおまけありますよ~」といった柔らかい表現。
50代以上の方や、地元で育った高齢者にも伝わるように言葉を工夫することで、温かみが伝わりやすくなります。
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」や「SEO(検索エンジン最適化)」などの専門用語を避け、簡単な言葉に置き換える工夫もポイントです。
例:「ホームページをもっと見てもらえるようにする工夫=SEO」
法則3:会社の“ストーリー”を伝える
商品より「人」に共感が集まる時代
今の時代、単に「安い・便利」だけでは選ばれません。お客様は“なぜその商品をつくっているのか”“どんな想いがあるのか”を知りたがっています。
地域で選ばれる企業は、自分たちのストーリーを、日々のSNSやホームページ、チラシで丁寧に伝えています。
実例:Tokuyamap記事の活用
Tokuyamapでは、企業紹介記事で「家業を継いだ理由」や「地域への想い」を紹介しています。その記事を読んだ地域住民が「応援したくなる」と、実際の購買行動につながっています。
法則4:地域イベントを“自分ごと”にする

スポンサーより「プレイヤー」に
地元で開催されるイベントに、単なるスポンサーとして関わるだけでなく、運営の一員として参加している会社は、より深く地域に根付いています。
地域の夏祭りでの屋台出店や、地域スポーツ大会の協力、清掃活動の主催など、“自分ごと”として関わる姿勢が、企業の信用度を高めます。
実例:まちあい徳山主催「デジタルスタンプラリー」
夏と冬に開催しているTokuyamapのデジタルスタンプラリーでは、スポットとして協賛くださっている街のお店が「賞品提供」も!参加者の方は、意外と知らなかったお店の発見をしつつ、賞品一覧でそのお店の特徴などを知るきっかけにもなっています。
法則5:「数字」で見える成果をつくる
小さなPDCAで信頼を育てる
地元に選ばれる会社ほど、小さな取り組みでも「結果」を可視化し、次につなげる工夫をしています。
例えば:
- チラシを配ったあとの来店数の計測
- SNS投稿後の反応数の記録
- 看板設置後の問い合わせ増減の記録 など
これにより、企業活動の信頼性が増し、支援者や次の顧客の獲得にもつながります。
補足:アナログも「見える化」できる
紙のアンケートや、お客様との会話も立派なマーケティング情報です。「どんな人が、何をきっかけに来てくれたか」を記録するだけでも、十分な“見える成果”になります。
まとめ:選ばれる会社は「地域と生きている」
地域密着型のマーケティングに必要なのは、特別なスキルではなく「地域と一緒に生きる姿勢」です。
- 顔を出すこと
- 地元の言葉で語りかけること
- 自社のストーリーを大切にすること
- イベントに本気で参加すること
- 小さな成果を積み上げていくこと
この5つを少しずつ実行していくことで、地域に根付き、長く愛される会社になることができます。
まちあい徳山は、これからも地域の企業とともに、こうした取り組みを支援していきます。